愛知県競馬組合様 導入事例

複数の出入口の入場者を自動的にカウントするシステムの導入

愛知県競馬組合様は、名古屋競馬場を2022年4月に名古屋市から弥富市に移設。2年後、その跡地に新しい場外馬券場を開業しました。バーチャル競馬場システムを備えるなど新しい試みに挑戦するこの施設に入退場者と入出庫をカウントするシステムを導入させていただきました。

2024年2月にオープンした新場外馬券場（新サンアール名古屋）

単眼のカメラでは入退場者の認識に不具合が生じていた

2022年4月に弥富市に移設した新しい名古屋競馬場（以下、新競馬場）では、大手メーカーの単眼カメラを350台導入して入退場者を監視と同時にカウントしていましたが、カウントの精度やトラブルなどの問題が生じていました。例えば、2人が重なると1人、1人でも明確な影があると2人とカウントされることがあり、入場者と退場者の数に大きな誤差が生じていました。その結果、新競馬場オープン後もシステムの改修を行う必要があり、約8か月かかってようやくある程度の問題を解決しましたが、それでも正確な人数を把握できない状態が続いていました。
 
一方で、旧競馬場跡地に残っていた場外馬券場は引き続き営業しており、ガードマンがカウンターで入退場者や入出庫をカウントしていました。そこで、新競馬場で生じていたカウントシステムの問題点を踏まえ、独自にシステムを構築し、運用していました。この時に見つけたのが、VIVOTEC 社製のカウントカメラです。このカメラは、2つのレンズで上から立体的に人を認識します。AIが内蔵されているので、条件設定でカウントの精度も高まります。
 
その後、場外馬券場を旧競馬場跡地内で移築し、入退場者カウントシステムを整備する時にはVIVOTEC社製の双眼カメラを使用することを条件としました。先ほどお話しした独自に開発したカウントシステムを運用していた時に、カウントの精度も高く、トラブルも少ないカメラだったからです。また、以前の場外馬券場は出入口が1か所だけだったのですが、今では3か所あります。双眼カメラによって低コストで、3か所の集計もすぐに確認できるようになりました。カウント精度も高いので、集計結果を安心して活用できます。