愛知大学(豊橋キャンパス)様 導入事例
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新しい知の拠点「Center Bldg.(センタービル)」にハイフレックス及びICカード電源管理システムを導入
愛知大学様の豊橋キャンパスでは2025年9月に「Center Bldg.」をオープン。従来の歴史を大切にしながら、最新のハイフレックスシステムやICカード電源管理システムを導入。過去と未来を繋ぐための教育DXを促す環境を整備させていただきました。
後部座席でも授業資料と講義内容を視聴できるようにモニターやスクリーン、高性能スピーカーが設置された大講義室。ハイフレックスに対応するリモートカメラとマイクも設置されている。
多様な活動が響き合い学生の成長と地域の発展を支える新しい拠点を整備
愛知大学様の豊橋キャンパスのCenter Bldg.(以下、センタービル)は、歴史と未来をつなぐ拠点として整備されました。本キャンパスは、陸軍第十五師団跡地に開学した歴史を持ち、貴重な遺産が今も残っています。戦後復興から80年を経て、その歴史を尊重しつつ、次世代へと受け継ぐキャンパスづくりが求められています。
センタービルの設計にあたっては、まず「調和」が重視されました。数百年を超える大木に囲まれた環境にふさわしく、整備に伴い伐採した木材を再利用することでSDGsにも貢献し、温もりある建物を実現しました。また、学生同士が自然に集まり、多様性を尊重しながら学び合える交流空間を配置。心地よい環境とアクティブな学習スタイルを両立させ、学生生活をさらに豊かなものとしています。
さらに、広大な敷地に点在する校舎をつなぐ役割もセンタービルは担っています。屋根付きの通路や明快な導線を整えることで、雨天時でも快適に移動でき、一体感のあるキャンパスを形成しました。また、100万冊収蔵の大規模なライブラリフロアもセンタービルに併設され、知の拠点としての機能が大きく強化されています。
愛知大学様が大切にしてきたのは「受け継ぎ、つなぎ、活かす」という姿勢です。豊橋キャンパスの歴史を礎に、学生が誇りを持ち、未来を描けるキャンパスを次世代へと継承していきます。センタービルはその象徴として、学生の成長と地域の発展を支える新しい拠点として、2025年9月15日にオープンしました。
大講義室のハイフレックス環境は、従来の機材と新たに導入した映像や音響機器を組み合わせて柔軟に対応できるシステムとなっている。
天板の下に放熱グリッドが入ったオリジナルの操作卓。
ICカードで電源を制御できるカードリーダー。
教育DXを促すハイフレックス対応講義室とICカード権限管理型電源制御システムの構築
過去と未来を繋ぐセンタービルの講義室では、解体前に使用していた机の天板を活用しているとともに、最新のハイフレックス型授業に対応できるよう整備されています。特別な装飾や独自仕様ではなく、同大学の名古屋キャンパスのシステムを拡張・統合し、安定した環境を実現しています。
講義室には、新たに電子制御による電源管理システムが導入されました。従来は物理的な鍵を使用していましたが、現在は教職員が所持するICカードをカードリーダーにかざすことで、主電源のオン・オフが可能です。これにより、操作卓の鍵を貸し出す業務が簡素化され、授業開始前の準備がよりスムーズになりました。カード認証後はボタンを押すだけでAV機器を操作できます。また、このカードリーダーを備えた操作卓は、他の講義室でもほぼ同じ仕様となっており、誰でも直感的に扱えます。
セキュリティ面でも優れており、学生や一般利用者は電源操作ができない設計になっています。権限を持つ教職員のみが使用できるため、機材の保護や不正利用防止にもつながっています。
近年は大学施設を地域に開放する動きも広がっていますが、本システムはアクセス権限を明確に制御することで、安全性と利便性を両立しています。
このようにセンタービルのAVシステムを整備する中で、愛知大学様から「電子システムさんには、映像や音響の環境を構築するノウハウと高い信頼がある。相談にも的確に応じる点を評価している」という声をいただきました。今後は教育DXといった新たな分野でも、学び続ける姿勢と協働によって、より質の高い成果が期待されています。
大講義室と同等のシステムを導入した中講義室。
小講義室にもコンパクトなハイフレックスシステムと電源を制御するカードリーダーを導入。
上:移動可能な電動昇降式プロジェクターキャビネット。
下:電動昇降の操作パネル。
センタービルの概要
愛知大学豊橋キャンパスのCenter Bldg.(センタービル)は、3号館跡地に建設された4階建て約11,500㎡のアカデミック棟です。
1階は大教室や交流スペース、2階は情報メディア・国際教育関連、3階は約100万冊収蔵のライブラリフロア、4階は多様な学習空間を配置。天然芝や歴史ある建築物との調和を図った次世代型教育施設として、学生の多様な学習ニーズに対応しています。
Center Bldg.1階のコミュニケーションラウンジ
導入のポイント
- ICカードで権限を管理できる電源制御システム
- どの講義室でも同じ操作が可能な操作卓
- プロジェクターを簡単に移動できる電動昇降キャビネット
導入先データ(取材当時)
- 名称:愛知大学(豊橋キャンパス)
- 住所:愛知県豊橋市町畑町1-1
- 学長:広瀬裕樹
- URL:https://www.aichi-u.ac.jp/