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日本赤十字豊田看護大学様 導入事例

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200インチのLEDビジョンをメインとした映像システムの導入と音響システムの再構築

日本赤十字豊田看護大学様は、2004年に豊田市に開設し、2023年に開学20周年を迎えました。その記念事業の一環として、講堂の映像・音響システムを更新することになり、大型LEDビジョンを含む環境を整備させていただきました。

講堂の舞台に設置した200インチのLEDビジョンは、どの席からでも明るく、クリアーな映像を見ることができる。舞台の脇にある演台(左下)には、映像・音響のコントロールシステムを設置している。

豊田市での開学20周年が講堂の映像・音響システムを更新するタイミングだった

日本赤十字豊田看護大学は、1941年に名古屋市で日本赤十字社愛知支部病院救護看護婦養成所から始まり、約80年間、看護師を養成してきました。専門学校、短期大学と変化しながら、2004年に豊田市へ移転し、大学として開学し、2023年4月に開学20周年を迎えました。その記念事業として、学修環境の整備を掲げ、以下の5つの事業を推進しています。

  1. 講堂にLEDビジョン設置
  2. 赤十字学の立ち上げ
  3. 国際性豊かな学生の育成
  4. 災害教育の環境整備
  5. いとすぎプロジェクト

 
電子システムさんに依頼することになった1番目の事業を推進する理由は、開学後20年が経過し、講堂の映像設備も古くなり、映像が不鮮明になってきたことが挙げられます。
本学を含む赤十字6看護大学を擁する日本赤十字学園が2040年に向けたグランドデザインを作りました。その中に授業の共同開催やe-Learningを用いた学習等が謳われており、ネットワーク整備などを進めている段階です。
このような背景のもと、将来的な見通しとしてはDX化を進め、6看護大学のデジタル関係の連携を図るということが目に見えていました。そうであれば、このタイミングで講堂の映像・音響システムを更新したいという思いでした。
実は、前職の愛知県立大学副学長時代に、情報科学部でとても大きな画面を見ていました。複数の画面に映像を分割して表示しながら授業を行っていて、とても印象に残っていました。鮮明で大きな画面の効果を実感していたので、導入を決定しました。大いに活用していきたいと思います。

講堂のシステムは、タブレット端末でコントロールするので、講堂の客席からでも映像・音響操作が可能。同様のシステムが、講堂の後方上部にある調整室にも設置されている。

LEDビジョンは、LEDひとつひとつが発光するためクリアな映像を表示することができる。

有線・無線の両方で使用できるタブレット端末。操作画面の赤は、日本赤十字社のカラーに合わせている。

LEDビジョン両脇にある既設のスピーカーは、導入に合わせて内部プログラムをチューンナップした。

講堂に2台あるリモートカメラの1つは後方上部の調整室の前に設置されている。

LEDビジョンの明瞭な映像に負けないように既設スピーカーの音響を細かくチューンナップした

日本赤十字豊田看護大学講堂の映像・音響システムの更新のメインは、200インチクラスの大型映像システムでした。このようなケースでは、費用面から高精細プロジェクターとスクリーン、あるいは、マルチディスプレイを導入することが一般的です。しかし、高精細プロジェクターは明るい中では限界もあり、マルチディスプレイはどうしてもベゼルの繋ぎ目があります。
今回は、DX化を進める中で将来を見通した観点からシンプルに1枚で明るい中でも明瞭に映像を表示できるディスプレイが必要だったので、高価ではありますがLEDビジョンが選択されました。
一方で、音響システムのスピーカーとマイクは、既設のものを活用することで全体の費用を抑えることができましたが、設備としては以前のままです。そこで、導入した映像システムにマッチするように、講堂内で音響測定を行い、スピーカーのプロセッサーを入れ替え、プログラムを修正しました。マイクはそのままですが、アンプは更新しました。このように、音響システム全体の調整を行った結果、LEDビジョンに負けない、音響を整えることができました。

鎌倉学長は最後に「講堂の映像や音響は、以前は慣れていないと使えなかったのですが、誰でも操作できるようになりました。今回の導入は、多くの赤十字関係者からのご支援とご協力で実現できたので、とても感謝しております。」と語ってくださいました。

調整室には演台のシステムに加えてリモートカメラのコントローラーを配備している。

ブルーレイプレイヤーや4Kデジタル入力レコーダーなどが調整室のラックに設置されている。

ユーザーの声

大学院修了式の時に校旗や看板などを映したところ、美しく実用的でとても良かったです。授業はもちろんのこと式典などでも多目的に使えると思いました。赤十字6看護大学で進めている国際交流で活用できると思いますし、赤十字関連の専門的な科目を共同で実施することも考えられます。
また、今後の展望としてデジタル教材活用時には、大きなLEDビジョンなら詳細で鮮明に見えるので学習効果が期待できると思います。

鎌倉やよい様(日本赤十字豊田看護大学 学長)

導入のポイント

  • 200インチのLEDビジョンの導入
  • 映像・音響を操作できるタブレット端末
  • 既設スピーカーを活かすプログラム等のチューニング

 


導入先データ(取材当時)

  • 名称:日本赤十字豊田看護大学
  • 住所:愛知県豊田市白山町七曲12-33
    学長:鎌倉やよい
  • 学生数:526人
  • 学部:看護学部
  • URL:https://www.rctoyota.ac.jp/