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シンプルな環境を念頭にICT教育に不足を感じない大型タッチディスプレイを導入

目黒星美学園小学校様では、ICT教育の環境強化を検討されていました。iPadを使用したタブレット教育が進んでいく中、iPadの画面を表示する大型ディスプレイ導入の要望が高まっていました。そこで、一般教室20か所に65型と50型のタッチディスプレイを、多目的ホール2か所に85型のタッチディスプレイを設置しました。

目黒星美学園小学校外観

 

65型タッチディスプレイを提案

導入にあたって最初に考えたのはモニターにするかプロジェクターにするかということでした。プロジェクターであれば大型の画面表示が可能で、設置場所にも問題はありませんが、常用のためのシンプルさには欠けます。
そこで、ご提案したのが電子黒板としても使える65型の大型タッチディスプレイです。50型ではまだ小さいという印象だったサイズも、65型にすることでご満足いただけるようになりました。

65型タッチディスプレイを導入した教室

 
しかし、65型を採用するにあたって、一般教室では電子黒板としても使用することから天井から吊るすこともできず、台の上に置くには地震などで転倒する危険性があるため、設置場所が大きな問題となりました。それを解決したのが、協和建業株式会社によるオーダーメイドのディスプレイスタンドです。安全性を考慮した設計に加えて、教員からの意見を取り入れて、教材などを入れる引き出しの寸法も細かくオーダーして完成しました。

(左)教員の要望を十分に取り入れて特注した専用ディスプレイスタンド。右側は蝶番により壁と固定するとともに生徒が見やすい角度に動かせる。(右)タッチディスプレイは壁とディスプレイスタンドの両方に繋がれている。ディスプレイスタンドもフックで繋がれており、十分な転倒防止策が施されている。

 

多目的ホールにはさらに大きな85型タッチディスプレイを設置

各教室に65型タッチディスプレイを導入するのと同時に、2か所の多目的ホールにもタッチディスプレイの導入が行われました。こちらは、より広い環境であることから85型を採用し、さらに学内ネットワークとつなぐことで、より汎用性の高い環境づくりを行いました。

85型タッチディスプレイを導入したミレニアムホール

ユーザーの声

情報機器との向き合い方を学ぶICT教育のための環境作り

ICT教育に力を入れている
教頭の田中一郎様

以前よりiPadを活用したICT教育を進めていました。きっかけは、試しに導入した数台のiPadを子どもたちが実に面白く活用したことからです。一つの例ですが、iPadを手にした子どもたちには地図アプリが人気でした。すると、子どもたちは白地図が欲しいと言い出しました。白地図を手にすると、子どもたちはそこへ都道府県名を書き込むなど、デジタルからアナログへ学びのフィードバックを始めたのです。ICT教育の価値に確信を持つと、クラスの人数分にあたる40台のiPadを導入することになりました。
そして今回、ICT教育のアプローチの一つとして大型タッチディスプレイを導入しました。シンプルに違和感なく使えて、使い方にも制限がなく現状の環境で最適なものが導入できたと思っています。
ICT教育については環境を整えるだけでは十分ではありません。ICT教育について、「何ができるか」と聞かれることがありますが、「何をしたいか」の方が重要です。その希望に対して、ツールを提案できる環境にあること、そしてお互いが情報をシェアして解決していけるアイディアが出れば、良い授業形態が生まれると思っています。そのためには環境とスキルが必要です。
タッチディスプレイの特徴であるホワイトボード機能を積極的に活用する教員が増えました。人気のある使い方は、iPad画面を写し出し、その上から子どもの意見を書き込み黒板と併用する方法です。タッチディスプレイには、まだまだ効率良く便利な機能があるので、子どもたちが喜ぶ授業のデザインに注力する教員が増えることを期待しています。また、iPad、ディスプレイ、ネットワークという三本柱を整えたことで、様々な研修会に行く教員がICT教育をイメージしやすいというのもメリットとして大きいと思っています。
環境を整えた現在は、いわば入口に立った状態です。情報機器に支配されるのではなく、ライフスタイルをベースに情報機器を活用する。そんな力を養う小学校の現場として、子どもと共に学びあえる場になればと考えています。

導入のポイント

環境の整備将来的なICT教育を見据えながらの環境作り

必須ポイント

  • iPadの画面を大きく表示したい
  • シンプルな操作性で日常的に使用できる
  • ネットワークを活用できる環境づくり

 

成約の決め手
常用のためのシンプルさと、不足のない画面サイズを両立するご提案をいただけたこと。安全性に関する対応も満足いくものでした。

 


導入先データ(取材当時)


 

愛知大学(豊橋キャンパス)様
新しい知の拠点「Center Bldg.(センタービル)」にハイフレックス及びICカード電源管理システムを導入
東京外国語大学様
学生参加型授業を後押しするハイフレックス環境の設備
東海国立大学機構様
地域に開かれた共創空間にクリアな映像・音響ソリューションを構築
愛知淑徳大学様
本格的なデジタルファブリケーション機器の導入
愛知県競馬組合様
複数の出入口の入場者を自動的にカウントするシステムの導入
日本赤十字豊田看護大学様
200インチのLEDビジョンをメインとした映像システムの導入と音響システムの再構築
東京都立大学様
吹き抜けの開放的なスペースがある新棟にケーブルレスのシステムを構築
国際基督教大学様
同時通訳システムも備えた300人規模の大教室と中小規模教室の視聴覚システム
長久手市議会事務局様
少し先を見据えた機能を備え、書記席から1人で操作できる議会運営システム
中央大学様
アクティブラーニングに対応し、手軽に使えるブース型のミニスタジオを構築
東京外国語大学様
式典や授業など多目的に使用されるホールに映像音響と同時通訳のシステムを導入
津田塾大学様
HDMIに伝送経路も含めたデジタル化を中核に視聴覚設備を全面リニューアル
目黒星美学園小学校様
シンプルな環境を念頭にICT教育に不足を感じない大型タッチディスプレイを導入
東洋大学様
シンプルで使いやすいアクティブラーニング教室
愛知大学様
教材提示システムのリニューアルとホールや中・小規模の講義室にシステムを導入
主な納入実績
教育機関・官公庁・自治体・企業・その他