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教材提示システムのリニューアルとホールや中・小規模の講義室にシステムを導入

愛知大学様では、第1 期工事(2012 年)に導入した教材提示システムのリニューアルを検討されていました。そこで当社は第1期で好評を得たシステムをベースに、利便性を確保したシステムを提案。第2期工事(2017年)では600 名収容のグローバルコンベンションホールをはじめ、中・小講義室にもシステムを導入しました。

システムを導入したグローバルコンベンションホール

 

操作感を引き継ぎ既存の環境を活かした改修

第1期では、大・中講義室へのシステム導入がメインでしたので、小講義室への導入が課題として残っていました。
第2期ではホールと小講義室、残りの中講義室にシステムを導入しました。その際、システムの操作感を第1期から引き継ぎ、どの講義室でも違和感のないように配慮しました。特に説明をしなくても、簡単なボタン操作で扱えるシステムは、教員のスムーズな運用だけでなく、講義室の使用率も上がったようです。また、教卓にケーブル類を配備したことで、ノートPCを持ち込むだけで授業が行えるようにしたこともポイントです。

第1期の操作感を引き継ぎながら改修した操作パネルのインターフェイス

 

試行錯誤を繰り返しより良いシステムに

第1期の導入後に講義室を使用していく中で、問題点も出てきました。
操作パネルを例にあげると、高さや角度の自由度を上げるためにアームを用いた設計にしました。しかし、想定よりもパネルを動かす頻度が高く、ケーブルが抜けやすくなったり、アームの高さによっては学生からホワイトボードや黒板が見えにくくなるといった問題が出てきました。そこで第2期では、設計と試作を重ね、アームからチルトに変更し、さらにチルト部分を工夫することで、上述の問題を解決しました。
また、ホールだけでなく小講義室にもBOSE社のスピーカーを導入し、どの位置に座っていてもクリアに聞こえ、バランスの良い響きになるように、繰り返し試聴を行い、細やかな調整を行いました。

チルト部分に工夫を凝らした操作パネル

ユーザーの声

ビジョンを共有しながら一緒に納得のいく回答を出す

第1 期、第2 期を振り返りながら話す
情報システム課課長三浦文博様(左)と
同課係長石原有希子様(右)

今回、教材提示システムの第2期工事で特にお願いしたことは2つです。1つは操作感を統一して欲しいということ。そして、もう1つは第1期に出ていたいくつかの問題点を解決したいということです。
操作感の統一に関してはシステムの利用を促すために最も重視しました。以前は混在していた操作方法を統一することでシステム利用のハードルを下げたいと思っていました。また、第1期で好評だった操作感を踏襲するようにしてもらいました。便利になっても、使い勝手が変わると心理的にハードルが上がってしまうことを懸念したからです。また、音にもこだわってBOSE社のスピーカーを入れました。語学を例にあげるとヒアリングではクリアな音が重要です。以前は聞き取りにくいなどの問題がありましたが、1期・2期と音響面も統一したため問題が出ていません。
問題点の解消に関しては教学委員会などで出た意見をまとめることから始めました。第1期は概ね満足のいくシステムとなりましたが、実際に運用して初めてわかる課題もありました。多くは小さな課題でまとめるのは大変でしたが、解消後はかゆい所に手が届くシステムになったと思います。
このように第1期から第2期工事の間で30件ほど上がっていた検討事項は、電子システムさんの協力のおかげで第2期に解決に至りました。
電子システムさんの魅力は一緒に考えていただけることです。様々なご提案をいただけることも魅力のひとつですが、私たちで改善が難しそうだと思うことも一緒に考えて、実現に向けてビジョンを共有していただけることが本当にありがたいです。

導入のポイント

既存のシステムと変わらない操作感で納得のいくリニューアルを実現

必須ポイント

  • ホール及び中・小の講義室に教材提示システムを導入
  • 第1期のシステムの操作感を継承
  • 第1期の問題点の修正とバージョンアップを行う

 

成約の決め手
既存のシステムと使い勝手が変わらないことと、問題解決に向けた提案と試作で納得いくまでシステムを考えて共有したこと。

 


導入先データ(取材当時)

  • 名称:愛知大学
  • 住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-6
  • 学長:川井伸一
  • 学生数:10,116人
  • 学部:法、経済、経営、現代中国、国際コミュニケーション、文、地域政策の7学部と短期大学、大学院
  • URL:https://www.aichi-u.ac.jp